【近況と謎のレコード屋に捧ぐ】
本日はスタジオでした。
3枚目のアルバム制作に向けて練習です。
レコーディング開始はもうちょい先にはなりそうですが、面白いアルバムになりそうです。
ほんと期待しててください。
インタビューブログも第2弾の取材を開始しながら、第3弾の内容も構想中です。
3人目のゲストも決まったので、こちらもお楽しみに!
話変わって
最近は、車で音楽を聴くことがメインとなってしまい、家でレコードやCDを聴くことは、贅沢な時間となってしまった。
ジャケットやブックレットを見ながら、ヘッドフォンをつけて聴く音楽は、今も昔も変わらずトリップさせてくれる。
時には、当時聴いていた頃の、出来事や景色を思い出すタイムマシンにもなったり。
さらには、そのレコードやCDを『買った場所』もよく思い出す。
ディスクノートにグローブレコーズ、サウンドユーやJ&B、グレートミュージックにパラダイスレコード、一番町時代のHMVに、フォーラス最上階のタワーレコード。仙台マンションに入っていたレコード屋(名前は忘れちゃった)など、どこで買ったかも全部覚えてる。
また[レコード屋]の《店主》も個性的で、思い出に残ってる方が多くいるが
自分がまだ高校に通っていた頃、強烈な思い出に残るレコード屋(店主)があった。
ちょっと高校時代の思い出に浸りたい気持ちと
天気が良いドライブ日和という事もあり
16〜17年振りくらいに思い出のレコード屋さんへ。
気分はセンチメンタルなアティテュード。
高校へ通学する駅から歩いて15秒ほど。
目立つ場所の筈なのに、同級生に話をしても「そんな店あった?」と何故か誰からも認知されず。
田舎にポツリと、謎のレコード屋があった。
何故、強烈に思い出に残るレコード屋だったのか
それは、店主が日によって値段が変わる
気分屋のレコード屋だったからです。
だいぶ年配のお爺さんが一人でやっていた店で、所狭しと色々な物が置いてました。
レコード屋と言うよりも、まんが、ビデオ、ゲーム、骨董などが置いてある「なんでも屋」といった感じ。
『これは500円ですねぇ〜』
と言ってたレコードも次の日買いに行くと
『これは3000円ですよ。レアなんで』
なんて値段が変わるのは日常茶飯事。
『取り置きしておきますから、いつでも大丈夫ですよ〜』
と言われ、後日買いに行くと
『知りませんよ。そんなの』
と、何なのかは分からないが、とにかく気分屋の店主。
基本的にはレア物などはあまり置いてなく、高校帰りにちょいちょい通うも何も買わずに帰るのがほとんどでした。
ある日、ビートルズのレコードを数枚購入して帰ろうとすると店主が
『奥にもちょっとばかりありましてねぇ、見ていきますか?』と言ってきた。
(んっ?奥にある?)
と全く意味が分からなかったが
『はい。見てきます』と答えると、
乱雑に積まれたレコードをかき分け始め、隠れていたふすまが出てきた。
そのふすまを開けると
貴重なレコードや漫画、ビデオ、海賊版などばかりをそろえていた隠し部屋があったのだ。
まさに夢のような部屋だった。
思わず『うぉ〜〜〜!!』と叫びながら無我夢中でレコードを漁った。
表に置いてある物とは比べ物にならないくらいの貴重盤の数々。
アレもコレもテンションが上がる!
しかし、店主もお爺さんとはいえ価値を知っている為、値段は高い。
高校生の僕には買えない。
「買うのは無理かぁ〜。」なんて落胆してると、ここである物を発見してしまう。
それがこれ↓
言わずと知れた名盤『OUTSIDER』を、謎のお店の謎の部屋で発見してしまったのだ。
まさかこんな所で発見しちゃうなんて
こんな突然の出来事に、高校生の自分には衝撃すぎてレコードを持つ手も震えた。
恐る恐る冷静を装って(興奮してると値段を上げられる為)
「いくらですか?」
と聞いてみると
『これはよく分からないので、1200円でいいですよ。』と言われたのだ。
心の中では
(ううぉぉぉぉぉーーー!!せっ、1200えん!!!ぎゃぁぁぁぁぁーーー!!!!)
と狂喜乱舞状態!心拍数もドンドン上がる1人OUTSIDER祭り。
でも、店主にはバレないよう
「ですよねー。何ですかねこれー。」
と、下手な相づちで冷静さを装った。
しかし、最悪の事態。
さっきビートルズのレコードを買った為、もうお金がない。
取り置きを頼むも、いつ売られるか値段を上げられるかも分からない。
「今日中に絶対戻ってきますので、絶対に売らないでください!」
と店主に伝え、死にものぐるいで電車&ダッシュを往復。
2時間後にまたお店へ戻り、会いたくて会いたくて震えたレコードを無事に手に入れたのだ。
安心して他にも探っていると、さらにこれも発見!
THE4TH INTERNATIONALとDEAD COPSも500円位で購入した記憶。
思いもよらない所から[OUTSIDER]を購入し
その日は嬉しさのあまり、枕の近くにレコードを置いて寝た。
それから後日、高校の帰り道
また謎の店に期待を込めて
「あの〜、、また奥の部屋に行きたいのですが」
とお願いしてみたが
『駄目ですよ。』の一言。
その後いくら交渉しても、二度と奥の部屋に入れることはなかった。
また後日
『あなたは何を探してるのですか?』
と店主から聞かれ
「ラフィンノーズやスターリンとか、PUNK系のレコードです!」
と答えると
『あー。PUNK系なら何枚かありましたね。』
と言い残すと、店主が奥へガサゴソと入って行った。
(またレア盤かな!ヤバイのくるかも!)と期待を込めて待っていると
『はい。これしかないですけど。』
と出してきたのが
[所ジョージ/ギャンブル狂騒曲]
[所ジョージ/ジョージのセロリ・パセリ]
[嶋大輔/男の勲章]
のレコードでした。
その後、謎の店に立ち寄ることはもう無かった。
あれから約17年。
いつ閉店したのか分からないけど
[OUTSIDER]に針を落とす度に
あの日の事を思い出すのだ。
文/SHO(STRANGENESS /オフィスコマンド)
↓STRANGENESS LIVE↓
2019年3月16日(土)
新宿LOFT
THE PRISONER presents
"GROOVY NITE vol.15"
※入場者特典有り!(先着順)
SO-CHO PISTONS (広島)
ロリータ18号
THE ROZWELLS (宇部)
THE RODEOS
STRANGENESS (仙台)
THE PRISONER
DJ
OKADA (ORIGINAL JOHN)
Ikumi(IkumiX)
ISHIKAWA (DISK UNION / a.k.a. TIGER HOLE)
MEIBE TOMORROW (VILLAINY PRISON RECS)
OPEN 17:30 / START 18:00
ADV ¥3,000 / DOOR ¥3,500 (+1D)
【問い合わせ】
新宿LOFT
東京都新宿区歌舞伎町1-12-9 タテハナビルB2
TEL:03-5272-0382