[それでも、下水は止められない。]に行ってきました。
[せんだい3・11メモリアル交流館]でおこなわれている
『それでも、下水は止められない。』に行ってきました。
東日本大震災の津波で、破滅的な被害を受けた下水処理施設[南蒲生浄化センター]
震災当時〜現在に至るまでの事を、写真、パネル、映像などを使い、職員や関係者のインタビューなどが分かりやすく展示してありました。
震災当時、水道関係の仕事に携わっていた事もあり「水道管を復旧しても、この流れていく下水は果たして大丈夫なのだろうか?」という疑問がずっとありました。
長年疑問に思っていた事が、こうした展示会を通じて知ることが出来て、とても嬉しく思います。
仙台市の約7割を処理すると言われている[浄化センター]
機能を失った処理施設に対し、止める事のできない下水。
表には知られる事のなかった、様々な事が書かれていました。
気の遠くなる様な作業。昼夜夏冬問わずの24時間手作業。
限られた人数の中で、復旧へ向かう『闘い』は、自分の想像を超えてました。
サブタイトルに《心の真実》と書いてあるように、当時働いていた職員や、関係者の気持ちなども正直に語られていて、一見重過ぎるように思われる内容も楽しく見れて、この展示会の見所でもありました。
奇跡と思われる場面の数々。誰も知らない沢山のドラマ。
こうして今、自分達が生活出来るのも、皆様の努力があってこそなのだと。
展示会から外へ出ると、佐藤ジュンコさんの大きな絵。
沢山貼られてある付箋には、一般の方の思い出などが書かれていて、思いと絵を照らし合わせながら、みんなとの楽しい作品になってました。
これから生きていく事。
誰かのためになる事。
未来を残していく事。
震災後考えるようになったこのテーマは、これからもずっと自分の中で考えていく事になると思う。
でもその前に、
今一度、自分の生活を見直すキッカケにもなった今回の展示会。
何気無く使っている水。
何気無く流れていく水。
何気無い自分の私生活や行動によって、
誰が苦労しているのかもしれない。
毎日の日常こそが、大きな積み重ねとなっていく。
だからこそ、意識していく必要があるのかもしれない。
大きく生活を変えることは難しいかもしれないけど、
ちょっとずつの出来る範囲で。
自分に厳しくできる「やさしさ」が、きっと「未来」へと繋がっていくのかも知れないね。
と、自分に言い聞かせながら。
※館内は許可を得て撮影しました。
SHO(STRANGENESS /OFFICE COMMANDO)